洗濯機修理 (カバーが閉じない:磁石不良)
おはようございます。
先週は自宅の洗濯機が壊れて修理しました。
妻の話では直前まで全く問題なく動いており、異音もなかったそうですが
「カバー(ふた)が閉まっていません」
というエラーが出てしまい、水をためたところで止まってしまったそうです。
今は無き三洋製だったため、パナソニックの人に来てもらったところ
「カバーの磁石が劣化している、カバーはもうないので直せない」
と言われたそうです。
まず、磁石は劣化しません。そして人が作ったものが直せないわけがない!
と信じていますので修理開始です。
状況を確認するとこうなっていました:
洗濯機フタの部分が割れて磁石が無くなっています。
(この状況は、後から不要部分を除去してあります)
ふたは、写真下部のヒンジで半分に折れますが、その際にこの部分が直接反対側にあたってしまいます。
磁石部分をカバーする構造にしていれば、壊れないはずです。
これは設計ミスですね。
磁石を探したのですが、無いのでこのように加工しました:
本体側の磁石を認識する部分(磁気センサー)に磁石を突っ込み、二液性のエポキシ接着剤で固定。
この際に使用した磁石は、ハサミでも切れるふにゃふにゃの弱磁性の物で磁力は十分でした。
磁石を認識するので、磁石の隣からロックするための棒が出てくるようになって修理完了です。
とここまでは修理顛末なのですが、実は少し前にこの洗濯機のことがふと気になっていました。
書いてしまうと嘘くさいのですが、本当のことです。
10年使っているので、「よく動いていてくれるな」と思うのは普通だと思うのですが、
その様な感覚ではなかったんですよね。
何か語り掛けてくるような…
きっと壊れそうになっているのを伝えてくれたのですね。
最近は、体と魂の違いについてよく書いていますが、物にも「魂」が宿ると思っています。
大切にすれば長持ちする、大切にするという事はそこに魂を込めているのです。
身近な例では、車、人形またはお花だったり。
車は他の車に浮気心を起こすと途端に調子悪くなりますが、
例えば花なら:
丹精込めて育てた花と、「枯れちゃえばば良いのに」と思いながらいやいや育てるのでは、
もし同じタイミングで水や肥料をやっても育ちが違うのは想像できます。
人形の場合は悲しむのがすぐに伝わりますよね。
また、武士は刀を自分の分身の様に大切に扱いました。
博物館にあるような名刀を鑑賞していると、吸い込まれそうになります。
家電の修理は、ほとんどの場合は今回のようなセンサー部分の接着修理や
はんだ付けで直ります。
はんだ付けは、中学生の必修科目にするべきだと思います。
洗濯機も些細な故障からスクラップになってしまうより、また家族のために働けた方が
うれしいに決まっています。
自分自身が整っていないと、物を大切にするという気が失われる気がします。
その意味では、物=道具を大切にする気持ちと自分の成長は関係しているのです。
単なる「物」が、使い方で人を活かす「道具」へと変わります。
ただし、自分の所有物だけを大切に扱い公共の物は粗雑に扱う。
これでは何の意味もありません。
いつでも物を大切にして感謝している人からは、独特の雰囲気がにじみ出てきます。
モノづくりにかかわらせていただいているので、その気持ちを忘れずに行きたいと思います。
今日も読んでくださりありがとうございました。