2025年11月 2日 (日)

柚子の収穫からの学び

おはようございます。

このブログで何度か取り上げた、

「柚子」

について。

 

最初は実が落ちてしまったり、やっと収穫できると思ったら猛暑で根っこが腐ってしまったりで

失敗続き。

今の苗にその時の反省を生かして、二年目。

やっと収穫できそうです:

2025_20251028094101

鉢の材質に気を配り、肥料も根っこに効くもの、葉っぱに効くものと使い分け。

そして毎日のように産み付けられる蝶やハモグリバエの卵の処理。

柚子を含む柑橘類を育てる大変さを、深く理解できました。

気を配っているつもりでも、ちょっと気を抜いたり、手を抜いたりすれば

あっという間に苗の生命力が落ちてしまう。

 

今回は写真に写っている7つの実がなりましたが、これも大変面白く、奥深い事です。

幹が反っているのを見ていただけると思いますが、もしこれ以上の実がついてしまえば

その重みに耐えられなかったでしょう。

成長期に次々に落ちていく

「小さな実」

に大変心配していました。

弱いものは指が触れただけ、強い風が吹いただけでも簡単に落ちていきます。

反面、

残った六個は、こんなに育っているのに強固に枝についています。

「自分が育ち、子孫を残す」

という事に、強固な信念と知性を感じずにはいられません。

 

これらの事は組織運営や、人材育成についても深い示唆を与えます。

現代、多くの知識をスマホから即物的に得ているのを感じます。

その危険性は、スマホ自身が

「禁断の実:リンゴ」

をかじっている画像として表現しているにもかかわらず、

人は心を奪われてしまっています。

 

人は本当に多様です。

多くの人と出会い、別れる。

人を嫌ったりすることは、負のエネルギーを費やしますが

後になって、それが自分の成長にとって不可欠だったのだと気付かされます。

無差別に多くの人と付き合う事は、柚子がすべての実を育てようとしてしまう事で

自分をダメにしてしまいますから。

 

最近の風潮、コスパやタイパ。

そして行きつく先は、なんでもAIに聞いてしまう。

それは、根を張ったり、幹を強くしたりせずに実をつけようとする行為に思えてなりません。

柚子の木が話せれば、きっと人を戒めようとするでしょう。

柚子は真剣にまっすぐに生きていますから。

 

今日も読んでくださりありがとうございました。

2025年10月26日 (日)

原材料費高騰

おはようございます。

 

原材料費の高騰について、何度か書いていると思いますが

最近の上昇ぶりは少し普通ではないと感じます。

世の中にお金が出回りすぎて、かつその分配がとてもいびつになってしまった結果

一部の組織や人にお金が偏って所在してしまっている。

本来それを是正して、民の暮らしを安定化させるのが

「税制の役割」

だったはずですが、その広がりが国際的になってしまい制御不能に。

その結果としての原材料高騰。

資本主義の弱点を露呈しています。

 

日本でいえば都心部の不動産など、買える物が買われ切り

すでに賃貸料との乖離が説明不能に=バブル

そのマネーのうねりの行き先が、金、銀、銅、といった現物に流れ込む。

決して実需を反映しているわけではないことに注意が必要です。

 

不動産であれば賃貸料=実需との乖離でそれを判断しますが

金、銀、銅も同じです。

日向では主に銅材をプレス加工していますが、たまに純銀も端子として加工します。

そして金は材料加工の際のワイヤーとしても使います。

極端な原材料高騰は、これらコストを大幅に上げてしまい

結果は最終製品に跳ね返ります。

それを明らかに感じるのが、最近の車の価格高騰です。

軽自動車でも300万円、小型車でも400万円、高級車は1000万円近く…

平均給料が上がらない中での、最終製品の高騰。

今は中古車も高く売れるので、新車価格との差額が小さい場合が多く

残価クレジット等で負担少なく購入できていますが、

国際的な経済的危機に見舞われれば、その仕組みも維持できないでしょう。

 

ただし、故障が少なく信頼性の高い日本車、

ガソリン車、ハイブリッド車、プラグイン、燃料電池、EV...

各種方式をバランスよく持っている大手メーカー。

ドイツやアメリカと言った自動車輸出国に対して、この強みは実感します。

 

結局生き残るのは、顧客の事を第一に考えて、品質の高いものを作る会社、国。

政治を眺めるといろいろな情報に押し流されそうになりますが、

経済的にはこれを追求するしかないと実感しています。

惑わされずに、頑張って行きます。

 

写真は、旅先で拾った石:

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掌に乗る様な小さな石ですが、見ていると雪山のように見えてきませんか?

そして一筋の水の流れも...

長い年月が作った、自然の造形物。

大傑作の美術品ともいえると思います。

ピカピカ光る金やダイヤモンドは、誰の目にもその輝きが映りますが

この石は気づかなければ、ただの石ころです。

もし価値を見出すとすれば、それは唯一無二になり

貨幣では換算できないものとなります。

こう考えると、

お金に換算できるものは少なく、お金に換算して考えられることも限られていることに

気付かされます。

身の回りに与えられている価値に

「気づく」

これこそが自分の心を豊かにする知恵です。

 

今日も読んでくださりありがとうございました。

2025年10月19日 (日)

リチウムイオン電池の危険性

おはようございます。

最近モバイルバッテリーの発火報道をよく聞きます。

粗悪な商品を使っているからだろうと、自分事としては考えていませんでしたが

まさに自宅で危機に見舞われました。

今日はその顛末を書きます。

 

大学生の次男が、普段使っているパナソニック製のイヤホンが

「熱を持って充電できなくなった」

と持ってきました。

試しに充電してみると、

「熱くなった」

というレベルが、想像とは全然違い数秒でやけどする温度上昇。

あと少し気付かなければ、火事になってたでしょう。

前日までは普通に使っていたという事で、恐怖を覚えました。

 

3年くらい使っているという事なので、保証は無いのは分かっていましたが

怖いのでメーカーに連絡。

すると自宅に引き取りに来てくれて(送ると言ったのですが、ルールで取りに来ると)

1週間ほどで、こんなレポートが壊れた製品と一緒に送られてきました(電話連絡もらった上で):

Photo_20251016093101

結果は、USBーTypeCのショート。

実際に分解されて戻ってきたバッテリー本体は、ふくらみ等の異常は見られませんでした。

 

会社でもtype-Cコネクターの製造に関わっていたことがあり、

その電気的構造の勉強会にも出ていたので知っていたのですが、

このタイプは、以前のtype-Bと比較して、圧倒的に多くの電気が流せます。

様々な規格があるので詳細には書きませんが、この古いタイプでも

最低10倍の電力が流せます。

 

ここで発火の報道を見ると、その多くが自宅ではなく飛行機等の外出先だと気付かされます。

「異物付着」

が起きやすい環境です。

type-Cコネクターは、上下左右なく使えるのでとても便利ですが、

先端が細い袋状になっており、細かい異物が入ってしまっても目視で察知することは大変難しいです。

外出する際に、カバンの中に入れる。

カバンの中に導電性のある砂粒状の異物がコネクター内に入る。

それに気づかず飛行機内で充電を始めてしまう。

コネクター部の異常発熱が原因で、バッテリーも破損して発火する。

この様な経緯での発火事故もあるのではないでしょうか。

かつての規格でも同様の事態は起こっていたのでしょうが、パワーが全然違うために

バッテリーの発火に至るまでの高温にはならなかったのでしょう。

 

今回パナソニック様が丁寧の解析をしてくださったので、この様な推察に至りました。

日本メーカーの、モノづくりに対する真摯な姿勢に感謝です。

某海外製のLEDのシーリングライト初期不良事案では、

「分析をさせてほしい」

と言われて故障品を送りましたが、代わりの製品が送られてくるだけでしたから。

 

ここまで読んでいただき、改めて普段使っているtype-Cコネクターを眺めると

何だか怖く感じないでしょうか。

悲劇的な偶然により入った小さな

「異物」

により、あっという間に発火に至ってしまう。

 

製品の改良には際限がありません。

物を作る事の難しさを再認識される事案でした。

 

今日も読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

2025年10月12日 (日)

AI時代に見つける、本当にやりがいのある仕事とは?

おはようございます。

先週のガソリンスタンドの話、多くの人にとって身近な存在なので

読んでいただいた方が多かったようです。

ありがとうございます。

 

この話の隠れた?副題は

「AIが進展しても残る仕事とは?」

でした。

その答えとして、人に気を配る

「営業」

の大切さや貴重さを書くために、ガソリンスタンドの仕事がピッタリでした。

 

どんな仕事が残るか?を言葉で表現すれば、それは

「念や想いを相手に送れる仕事」

だと思います。

それは数値化できませんので、今の学校教育では習う事が難しいですが

人が人らしく生きるために必須の学びです。

 

少し前に、

「人は物を正確に見る事をできない」

というブログを書きましたが、この意味は

「見る」

というエネルギーがとても大きいため、相手が変質してしまうからです。

良い例えでは

「異性を意識してしまう」

悪い例えでは

「なにガンつけてんだ!」と喧嘩に。

どちらの例にしても、この時

「見る」

と言う行為がとても大きなエネルギーを発していることが分かります。

そう考えると、

「相手を見て、その人の幸せを願う」

これがどれほど大きな力を発しているか感じられると思います。

 

答えが分かっている事務処理(例えば会計や一般的な通訳など)であれば

リモート勤務、そしてAI処理でもそこそここなしてしまうでしょう。

でも人は他者の幸せを願わずに生きられるほど強くありません。

この様な業務に長時間従事してしまうと、自分の心が乾いてしまい

人生の目標を見失いがちになってしまいます。

他者からの心からの感謝を受けられないからです。

 

今はAI全盛のような雰囲気ですが、AIには大きな欠点が2つあります。

1.過去の公開されている情報をまとめる事しかできない

2.「課金」することがとても難しい。

補足しますと、

1は、過去事例からの参照(例えば医療)には大きな効果を発揮するという事ですが、

未来予想にはほとんど役に立たないという事です。

2は、上記の様に「医療向け」であれば課金システムを(国として)構築できるでしょうが、

大学生がレポートを書くために気楽に使うには難しくなるでしょう。

AI向け機器への投資が考えられないほど膨大で、回収が不可能だからです。

 

どんな仕事でも、そこに打ち込め、没頭し、相手(客先)の良き将来を想い、願う事が出来れば

その仕事は決して機械に奪われることは無いでしょう。

材料を加工することにより、価値あるものを作り出す

「製造業」

はまさにそんな仕事だと思います。

 

写真は、我が家の冷蔵個の氷室:

Photo_20251010114501

前に、製氷皿を変えて氷が固まってしまう事の対応をしたと書きましたが、

それでもさらに固まってしまうという事態に。

10年以上使っているので、もう駄目かな?と思っていたところ、

写真の様に適当にビニール袋を敷けば対応できると。

やってみたところ、ほぼ完ぺきに治りました。

理由を考えてみたのですが分かりませんでした。

ちなみにこの方法、今AIにきいてみたところご存じでした…

公知情報の収集能力のすごさを実感します。

今日も読んでくださりありがとうございました。

2025年10月 5日 (日)

ガソリンスタンドのバイトからの学び

おはようございます。

今日は、長男のバイト先近所のガソリンスタンドから見える世界を考えます。

この場合の

「見える」

の見える人は、長男の感想を聞いた

「私、自分」

です。

 

自分が大学生の頃は、ガソリンスタンドのバイトをしようとは考えて事はありませんでした。

もっと割の良い、ホテルの配膳、家庭教師、そして趣味を兼ねたスキー講師をしていましたから。

でも長男の話を聞いて、その魅力に引き込まれました。

 

今日の話の前提情報として:

かつてはたくさんあったガソリンスタンドも、その数を急激に減らしており

貴重な社会インフラとして、近所の広い範囲を支える存在となっております。

また、長男は中学から私立に行ってしまいましたので大学生になった今

「地元の友人」

はほとんどいません。

 

さてガソリンスタンド、自分も息子のバイト先に遊びに行った事があるのですが

本当にいろいろな人がやってきます。

老若男女はもちろん、車の種類も様々。働く車から高級車まで。

このスタンドは

「フルサービス」

のお店なので、必ずお客さんとの接触(会話)があります。

 

横で見ていると、長男が

「あの客はやばい」

などと言います

「何がやばいの?」

と聞くと、とんでもなく横柄だったり、気分が悪くなるような会話をわざわざするとか。

車ではなく、乗っている人の観察。

情報を集めていくと、車は同じでもちょっとした事(カスタム:改造具合)で

乗っている人の性格傾向を分析できそうです。

 

そして本当に多くの情報があつまります。

考えれば当たり前ですが、大会社の社長と暴走族のお兄さんが

一緒のタイミングで給油することも珍しくないですから。

その情報力に驚かされた、こんな会話も:

僕「橋を渡り東京に入ると運転手さんの肩の所に足をのせる、嫌な奴がいるんだ」

 後ろのガラス越しに見えて嫌な気分になるんです。

長男「それは、(多くの人が知っている大企業)の社長だよ」

とか。

 

ガソリンの給油機の前では、誰もが平等。

そこでの仕草は、人柄をきれいに映し出します。

人間観察が趣味(好きな)の方であれば、きっと面白い小説が書けるでしょう。

そしてその仕事で提供できる事は、生きるために必須の大切な

「エネルギーの補充」

です。

フルサービスの強みとしては、お客さんとの会話から色々なサービスを提案できる事でしょう。

車検、洗車、タイヤやオイル交換、コーティング...

それらは無駄な事の提案に聞こえる場合もありますが、それは自分でできる場合です。

多くの方は、感じ良く提案されれば気分も良くなり依頼もするでしょう。

事実、そのスタンドは本当に良い雰囲気で、よくお客さんからのお土産を持って帰ってきます。

 

仕事とは、他者の役に立ち、社会における自分の居場所を確保する事です。

こう考えると、不相応のお金を所持しても充実感が無い事がある理由が分かります。

最初の

「他者の役に立つ」

実感が無いのですから…

反面、自分で稼いだという充実感を持って街に出ると気分が良いはずです。

「社会」

の役に立っていますから。

 

ガソリンスタンドの仕事は、外での立ち仕事ですから大変な事も多いです。

でも取り組み方によれば、本当に広がりがあります。

お客さん一人一人の個性を知り、適切な提案をする。

状況を見極めて、最適な声掛けをして

「元気づける」「喜んでいただく」

事が出来る。

まさに素敵な接客業です。

 

写真は前にも使った事がある、同じ車の現在です:

560sel

近所の信用金庫に来た方が乗っているのだと思いますが、本当に格好良いです。

メーカーが

「最高の物を作ろうとしてた」

のを感じますし、オーナーの方もその気持ちを受け取ってオリジナルのまま大切に乗り続ける。

物を通じた魂の交流があります。

車とは、人が使う道具の中でももっとも多様性に富む機械だと思います。

これからどのように進化していくのか。

楽しみです。

今日も読んでくださりありがとうございました。

2025年9月28日 (日)

資本主義について考えさせられた

おはようございます。

今日は写真から。

近所のスーパーで撮影、カジキ:

Photo_20250925124501

大きさが分かりにくいですが、優に一メートル以上あります。

魚売り場にいる、その迫力は遠目にも凄かったです。

値段を見ると、

「2万円か、まあそんな物なのかな?」

と。

でもよく見ると、2千円!!

追加料金なしで魚をさばいてくれますので、実質千円位!?

こんな大きな魚、普通のキッチンでは捌けませんから。

このスーパーは、週末にいつもこのようにいろいろな魚を市場の様に売ってくれて楽しいです。

良く行くのですが、ここまで大きなのは初めてでした。

もしこれを釣ろうと思えばいくら掛かるのか...

釣りが趣味の人に怒られてしまいますね。

ちなみに、うちでは鯛を一匹千円で買いました。

これだって激安です。

 

良いものを安く手に入れる。

これはとても楽しい事ですが、今回の様に貨幣の価値に換算不可能なレベルの安さだと

驚きが先に来てしまいます。

「貨幣」

と言うのは、ただの道具ですから

同じものであっても、それにどのように値付けするかはその時の状況で大きく変わります。

物の価値は変わらないはずなのに、貨幣自体の価値が大きく変わってしまう。

 

例えば昨今の世界的な株高。

これは株を取引きしていない自分からみると、なんだか異世界の話のような気がしてしまいます。

確かに、日本の上場株式には

「純資産倍率が1を切る」

=すぐに倒産して資産を換金した方が価値がある会社

も多くありますので、割安な銘柄もあるでしょう。

世界経済的には良い状況とは言えない中、日本だけではなく多くの国の株式が

これほど大きく上がることは不自然に感じます。

 

本当に価値がある物とは日々の生活に欠かせない、食料や水。

貴重な鉱物資源やエネルギー。

「流行り廃り」

に影響を受けない物です。

製造業を営んでいる身からすれば、

「魂がこもっている物」

だと思います。

物に魂がこもるのか?

これは色々な考えがあるでしょうが、事実そうなると思います。

物にもこもりますし、組織にもこもります。

「約束を守り、社会に貢献しつづける」

組織であるように、頑張ります。

今日も読んでくださりありがとうございました。

2025年9月21日 (日)

2024年度 営業状況

おはようございます。

日向工業の会計年度は、2025/8月で第74期が終了しました。

正確な数値はこれからの決算作業の後になりますが、

営業実績は約10%ダウン。

売り上げは減りましたが黒字を確保できることは間違いなく、安心しています。

今期は構造改革をして、日向としては新しい分野への挑戦が進んでいます。

成果が出るには少し時間が掛かりますが、

「モノづくりを通じて社会貢献をする」

という会社理念に、まっすぐと沿っている話です。

困難や課題にぶつかると思いますが、進んで行きます。

 

また既存体制の中での、新しい部品事業もやっと形が見えてきました。

ここ数年、長いものでは10年くらい取り組んでいましたが

お客様の指導や、協力会社様の助けのおかげです。

その内容と言えば、各社様向け共に

「電気エネルギーに関する新しい取り組み」

に対する部品供給です。

その形態は、

プレス部品

板金部品

切削部品

ダイキャスト

それらに対する熱処理やメッキ、ロウ付け...

自分が金属工学科で学ぶことが出来て本当にラッキーでした。

また同級生の助けは、本当に大きな力になっています。

感謝です。

 

そんな新しい取り組みの中でも、一部関わっているのがこのような分野:

Waymo_1280x960

(ここに使われているという意味ではなく、代表的な写真)

ADAS(先進運転支援向)向け備品への取り組み。

東京でもその試験走行を目にするようになった、

WAYMO(ウェイモ)

自動運転のタクシーがその最先端の具体例です。

アメリカではすでに商用運用されていますので、日本でも数年のうちには実用されるでしょう。

今は東京を試験場所としていますが、

それはおそらく自動運転にとって厳しい環境だからでしょう。

でも東京はアメリカの都市と違い、すでに公共交通

鉄道、地下鉄やバス

がこれ以上充実できないくらい揃っています。

過疎化が進む地方都市にこそ導入されるべきですし、そのハードルは低いと思います。

これは世の中を変えます。

バスの運転手さん不足と言う問題を解消し、移動の不便を無くします。

自動運転車はEV(電気)自動車を想定していますので、むしろコンパクトな地域ほど

自然エネルギーの活用との組み合わせで、便利に使えると思います。

例えば、ガソリンの輸送が困難な離島でも。

 

その先に見えるのは、個人が車を買う時でも

「自動運転の有無」

が焦点になるでしょう。

今は写真の様に、各種センサー類がたくさんついて凸凹ですが、

それらは間違いなくスマートに搭載されるでしょうから。

 

今、社会環境が大きく変わる端境期に居る事を実感しますが、

この様な素敵な技術の進歩は、人の生活を豊かにします。

そんな仕事に、すこしでも関われていることを誇りに思います。

 

今日も読んでくださりありがとうございました。

2025年9月14日 (日)

WISE CARD (賢いカード)

おはようございます。

先週、

「親でも子供に居場所を与えられない」

と書きましたが、書き終わってちょっと引っかかったのが

「お見合い」

自分でも、20代の頃は

「お見合いで結婚するのも良いな」

と考えていた時期もあったので。

これなど、完全に親や他者から与えられる居場所ですよね。

 

でも、現代においては特殊な事例(高額な費用を払うなど)

を除いてこの制度はほぼ無くなっているように感じます。

50年くらい前まで、親はもちろん、近所でも、会社でも、普通にあった制度でした。

これが無くなったのは、

家族関係の希薄化もあるでしょうが、個人の権利意識が強くなりすぎて、

親と言えども子供のパートナーに口を出すのが難しくなったのでしょう。

親で難しいのですから近所や、まして会社内などほぼ不可能になるのも当然です。

 

お見合いの原動力である

「おせっかいなおばさん」

「世話焼きおばさん」

は、その壁を乗り越えて、誰かを結びつけることに一生懸命でした。

それは、自分に縁がある

「良い男」

「良い女」

の出会いを仲介することに使命を感じていたのでしょう。

それが世の中をよくすることだと。

今日の題で言えば、お見合い写真や釣書は、まさに

「賢いカード」

だったのでしょう。

今はマッチングアプリが全盛の様ですが、個人的に知っている

社会経験豊かな方の慧眼にはかなわないでしょう。

そう考えると、自分の住む場所がどんどん狭くなっているのを実感します。

人のつながりの主たる原動力が

「マネー」

になってしまう社会。

マネーを介在させた

「安楽さ」

に浸ることそこが幸せな社会。

その行きつく先を、自分の体の一生では見極めることは出来ませんが

何か大きな方向転換をしていく気もします。

 

今日の写真は、

「マネー」「安楽さ」

の一つの極致:

Photo_20250910100001

ワイズカード!!

このカードの存在も、いつも新しい事を教えてくれるY君から情報。

最初は良くわからなかったのですが、海外で使ってみてそのすごさが分かりました。

今、クレジットカードは海外手数料がかつてよりかなり高くなっています。

海外事務手数料4%弱のカードも。

これでは、空港で両替するのとコストは変わりません。

ところがこのカード、その手数料はほぼゼロです。

使い方(自分の場合)

  • まず自分の口座から、WISEカードの口座に日本円を移します。
  • 海外で、このカードをデビットカードとして使う(suicaの様に)。
  • この際のレートは決済する瞬間の国際レート。
  • 両替手数料は1%未満(円→米ドルの場合、0.65%)

これだけです。

  • もし余れば、近所のATMで円を引き出すことができる。
  • もちろん日々の買い物にも使用可能(マスターカードですから)

さらに現金が必要な場合は、ATMで三万円まで手数料なしで引き出せます。

自分の場合は、ここでATMの手数料を引かれました。

(WISEカードの手数料ではなく、銀行ATMの使用料。無料のATMを選べば無し)

自分には関係ありませんでしたが:

  • 複数の通貨(海外からの入金があるなど)があったら、一番レートの良い通貨をAIが自動判別。
  • もし一つの通貨で足りない場合は、口座内にある次に有利なものを選ぶ。
  • 送金(子供が海外留学しているなど)も瞬間的に、とんでもなく低い手数料で完了。

この感覚は、自分の財布の中に世界最高効率の両替所が入っている気分です。

まさに

「WISE」

この様な進化があるから、将来を考える事も楽しくなります。

まだ持っていなくて、所有したい方は連絡ください。

招待すれば無料で持てますので。

今日も読んでくださりありがとうございました。

2025年9月 7日 (日)

諏訪の御柱に学ぶ

おはようございます。

先週は仕事で長野県諏訪地方に行きました。

時間調整のため、諏訪大社に寄ると立派な御柱が:

Photo_20250903134001

案内してくださった、いつもいろいろご指導くださる社長に

お祭りのすごさを詳しく教えてくださいました。

ご存じの方も多いと思いますが、大勢の男がこの大木にまたがり急斜面を滑り落ちます。

死者が出る事も珍しくないほど危険な祭りです。

この祭りの時期は、付近の会社を休みにしてしまう程地域に根付いています。

よその人から

「危ないから規制しましょう」

と言われても、それは少し違うかもしれません。

命がどこに宿り、

命とは何なのか?

それを表現、確認するためのお祭りなのかもしれません。

そしてこう教えてくださいました:

「祭りをうしなった集落(村と言う意味)はなくなって行った」

と。

祭りを他者から評論されることほど無意味な行為はありません。

地に根付いた、魂の共鳴がそこにあるからです。

それを

「風土」

と呼ぶのでしょう。

 

八百万の神は、人間の体だけではなく全ての物に宿っています。

今、その感覚を急速に失っている危機感を覚えます。

人がバラバラに、砂粒の様に流れてしまう社会。

 

自分の居場所は、誰かに与えてもらえるものではなく、自分でつかみ取るしかありません。

たとえ親でも、子供に与えることは出来ません。

与えられたものには、感謝心が湧かず、嫌になれば簡単に手放してしまうからです。

それでは自分のいるべき、安心できる場所になるはずもありません。

そこに至るには、

自分を知り、相手を気遣い、失敗し、叱られ、恥をかき、泣き、笑い...

五感を研ぎ澄ませフル稼働させる。

そして、多くの壁を自力で越えなければいけません。

ただ体を寿命まで運ぶ、それは人生ではありません。

体は魂を運ぶ道具でしかないのですから。

今日も読んでくださりありがとうございました。

2025年8月31日 (日)

場を作るという事

おはようございます。

先週は

「居場所を作る」

事の大切さを書きました。

これを違う言い方をすると、

「場を作る」

殆ど同じ言葉ですが、受け取る感じが違わないでしょうか?

「場」

とは、いわゆる

「現場」

です。

人が活動をする際に最前線となる場所が「場」です。

出会いの「場」と言いますが、出会いの「居場所」とは言いませんよね、その違い。

 

さて鶏口(となるも)牛後(となるなかれ)ということわざがありますが、

これこそまさに

「場」

を作るかどうかという話です。

誰かが作ってくれた「場」に所属するのと、自分で「場」を作る事の差です。

仕事でいえば、

「大企業の社員」と「中小零細企業の経営者」と分けられると思います。

(どちらが優れているか?という話ではありません)

大企業と言っても、最初は零細企業であることが殆どですから、

創業者かどうか?というのが最も大きな差かもしれません。

いずれにしても「場」に対して絶対的(天命、使命)な責任を負っている人です。

 

友人知人の集いの場合であれば、

自ら声をかけて人を集めようとする人と、そこに集う人。

 

いずれの例でも、無かった場を作り出すというのは、そこに集う事より圧倒的に力が必要です。

世の中には、それを理解している人と、無理解な人が居ます。

無理解な人は、そこに

「来てあげた、参加してあげた」

と考えますので、気に入らなければ価値を感じずに簡単に場を壊す行動をとりがちです。

 

・場を作った人や、そこに集う人に暴言を吐く

・幹事の顔に泥を塗るような行動を無自覚にとる

・「場」における約束を守らない

 

法律上の問題ではなく、その場に集う人が共通して持っている認識を壊すという事です。

少し前に、世界的なアニメの祭典がビッグサイトであったそうです。

そこにアニメを全否定する集団が来てしまえば、きっと全力で排除されるでしょう。

それは、そこに集う数万人の共通認識(幸福感)を否定する行為だからです。

 

昨今は、個人の権利の認識が強くなりすぎて、場の一員としての常識が薄れてきています。

誰かが自分の所属できる、都合の良い場所を提供してくれることが前提になっているのでしょう。

たとえそれがスマホの小さな画面の中だとしても...

 

家庭、親戚、ご近所同士(お祭り)、学校、会社...国。

それぞれに大きさは違えど、場の意識を喪失し、個を重視すれば

あっという間に崩壊してしまいます。

人生は、数字や紙で量があらわされる

「貨幣」

を集めることが目標なのではなく、

他者からの

「信頼」

を集め続ける事こそが大切だからです。

仕事は一つのその手段にすぎません。

 

歴史を学ぶと世界中で、崩壊→組織化→崩壊と何度も繰り返していることが分かります。

現代社会の不透明さも、次へのステップとなる!

そう信じて今週も仕事に取り組んでいきます。

 

写真は近所のお稲荷さん:

Photo_20250826135301

音色で涼を届け、魔を除ける。

かつての神社はご近所さんが集う公民館の様な、もっと身近なものでした。

戦後にそれが薄れ、今は神社もお寺もその存続が危なくなっています。

大工さんが、くぎを使わずに作ってくださった風鈴の台。

当たり前の風景の様ですが、それは誰かの努力によって成り立っています。

感謝を忘れずにお参りします。

今日も読んでくださりありがとうございました。

«会う大切さ

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