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2019年4月22日 (月)

ゲノム編集と遺伝子組み換えの違い

おはようございます。

先週は久しぶりに(今年初めて)、お世話になっている橋本久義先生の勉強会に参加しました。

その演題を今日の投稿主題にしましたが、難しい内容です。

皆様と知識を共有させていただけるよう、2週に分けて復習しながらまとめます。

講師は石浦章一先生。

一般の方が報道を通して感じるのは:

  • 遺伝子組み換えは危ない
  • ゲノム編集はよく分からない
  • ips細胞の研究は、病気を治すので進化に期待している
  • ips研究の中身はよく分からないが、山中先生は格好良くて信頼できる

では実際にはどうなのでしょう、と言うのが今日明らかにするべきの課題です。

  1. ゲノム編集は、遺伝子情報の一部を削る(改変する)事で、作物や動物の性質を変えます。
  2. 遺伝子組み換えは、異種生物の遺伝子を入れることで、作物や動物の性質を変えます。

ここでその判別方法を考えます:

遺伝子組み換えの場合は、その過程で必須な特定物質(抗生物質耐性遺伝子)の有無を計測することで判別可能。

しかしゲノム編集は外部からの異物が全くない為、判別することは不可能。

という特徴があります。

ゲノム編集とは人為的に行った場合の作業の名称ですが、実はこの作業は自然界でも起きます。

様々な理由による突然変異的に。

例えば、オリンピック症候群という言葉があります。

これは、三代に渡ってオリンピックスキーのクロスカントリーに出場した家系を調べたところ、

赤血球の製造を抑制する細胞に欠陥があり、

逆にこのおかげで異常に高い筋肉の持続力を持った家系となったそうです。

ここまで極端ではなくても、じつは我々の周りはすでにゲノム編集と同じ事が起こったもので囲まれています。

それは、種がないスイカやバナナ(本来は固い種がある)。

これらは品種改良(育種)で作られましたが、その過程では薬物や放射線を使用し、

結果的にゲノム編集と同じことをしています。

また遺伝子組み換えについては、すでにアメリカでは大豆やトウモロコシで20年以上前から行っていますが、

健康被害が報告されたことはありません。

ではなぜ欧州では規制をしているかと言うと、参入を許可すると農業が大企業独占になってしまうからで、

科学的根拠に基づく安全性に対する不安が理由になっていることはないです。

口から入れても、その遺伝子自体が体に取り込まれることはないからです。

(鈴鹿の個人的見解:むしろ体に害になるのは、残留農薬や成長剤ではないか)

ではゲノム編集は「安全」と言い切れるでしょうか?

これまで書いたように、ゲノム編集は発見できません。そしてゲノム編集は「育種」とちがい、狙った遺伝子を操作できます。

例えば、筋肉の成長を助長する遺伝子をたくさん作り、それを特定の筋肉に注射するとその部分の筋肉だけ異常に成長します。

ドーピングであれば薬物反応がありますが、これは判別不可能。

一見安全に思えますが、同じことを豚で実験したところ、筋肉もりもり豚は8か月以上生きたのは40%のみと

非常に短命に終わったそうです…

また狙った遺伝子を操作できると言っても100%ではなく、

オフターゲットと言って他の部分が切れてしまう事もあります。

ここまで述べたように、遺伝子組み換えは危険、ゲノム編集は安全とは言い切れないことが分かります。

ではipsはどうでしょう。

これは異種の細胞を人間の体に直接挿入する試みであり、遺伝子組み換えより危険性は高い。

危険性が高いからこそ、その効果にも期待できるという側面もありますが

がん化してしまうという話もあります。

技術の妄信は危険。

病気の治療でいえば、ips技術を用いるまでもなく、ゲノム編集で特定の遺伝子を切り取る事で難病を克服できます。

そこで問題になるのは、そもそもどこまでが「病気・疾患」で、個性なのか。

修復はOK、エンハンスメント(能力向上)はNGとしても、

低身長、皮膚の色、才能、極論すれば病気も人間社会を作る多様性と言えないか。

勉強会の結論:何事も安全とは言えない、リスクとメリットのバランスであると。

ここまでが勉強会の内容

石浦先生はどうやって健康に長生きをするかという事を考えられています。

それを自分で確かめながら、科学的根拠を持って進めていらっしゃる素晴らしい先生だと思います。

バランスをとるという意味では、ではその長生きした体をどのように使うかという考察も必要です。

今がつまらないと不満だらけの人は、きっと長生きしてもずっとそのままです。

それは苦痛です。

現状を変えない限り、未来は変わりませんから。

しかし、そんな後ろ向きな考えの人でも

「科学的に長生きできる」

と分かった瞬間に、自分自身を機嫌よく変え、周りの人に感謝をできるようになったとします。

するとつらかった過去を、今の幸せを得るために必要な修行だったと前向きに考えられるようになります。

変えられないと思った過去を、さらっと変えてしまえるんです。

両親にいただいた体をどう感謝して使い切るか、魂への学びが大切です。

石浦先生の話はまた来週続きを書きます。

写真ですが、少し季節をさかのぼります:

The

朝日に照らされた梅の木。

この空気の中で、太陽を神様と感じる感性は現代でも変わりません。

たまには自然の中でほっとすることも大切です。

今日も読んで下さりありがとうございました。

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