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2020年5月25日 (月)

木の話:新月に切った木と満月に切った木の違い

おはようございます。

GW中に木について学びました。

宮大工、西岡常一さんの本はいくつか読んだことがありましたが、

そこでは職人としての心構え、刃物を研ぐ大切さ、生活を整えて木に向かう…

職人仕事に向かう姿勢が書いてありました。

プレス金型職人でも全く同じだと感じます。

会社経営に対してとても大切な学びを頂きました。

 

今回の話は職人の側面ではなく、

「木」自体の話です。

きっかけは、自分が住んでいる木造のはず家がまったく木の香りがしないことに気づいて。

見渡せば室内はビニールクロスと、樹脂でコーティングされた「フローリング」

そういえば、棟上げ自体もプラモデルを組み立てる様にあっという間に終わっていました。

今の建材は機械で強制的に乾燥させて、それを自動切削機で必要な大きさや形に切り分ける。

まさしくプラモデルのプラスチックが木に変わっただけの様です。

そしてそこにはたっぷりの防虫剤。

木の家に住んでいるつもりが、周りはほとんど化学物質…

 

そこで調べ始めると、40℃という低い温度でじわじわと乾燥させることで

木本来の強さや香りを失わない方法がある事を知りました。

その方法だと、中心部から均等に水分が抜けて生命力を保ったまま建材になるので、

湿度や温度を調整する機能を保てるそうです。

木が生きたまま建材になるという事です。

反面、強制的に乾燥させてしまえば表面がからからに乾いてしまい、

「木のミイラ」

の出来上がりと。

低温乾燥させた木は、しなやかで強い材料となり、

一般木材では考えられない、4階建ての木造ビルが出来たそうです。

実際に東京板橋区にあります。

 

これは凄い!と思ったのですが、だったら自然乾燥の方が更にすごいのかと思い調査継続。

実際世界最古の木造建築物、奈良の法隆寺は1400年前に建立ですから。

すると、オーストリアですごい本がベストセラーになっている事を知りました。

それは、

「木とつきあう知恵」という本で、

「新月に伐採した木は質が良い。割れないし虫もつかない」と書かれています。

水分とでんぷん質が少ない木が取れるそうです。

これはスイスのチューリッヒ大学でも証明され、

オーストリアの森林局でも

「新月の木」か「そうでない」

のかを木材の出荷証明書に明示するようになったそうです。

 

勉強資料の中では、この話を日本の木材生産者に聞いたところほとんどの人が知りませんでしたが

先祖代々伝わる林業家の中にはうっすらと聞いたことがあるという人も居る程度だったと。

しかし、著者が先に書いた西岡棟梁に聞いたところ

「あたりめーのこと聞くんじゃねえ」

と一喝。

日本の伝統的宮大工は凄いです。

実際に日本でも、京都の大学でその確認・検証実験を行ったところ、

新月に切った木と満月に切ったものでは水分含有量が違い、

新月に切った木はカビが生えなかったそうです。

 

月と地球。

海の満ち欠けは、月との引力のバランス。

出産も月の動きに連動しているとも。

そして木も月と会話している!

自然は偉大です。

 

知らないことを学ぶと、一方:

今は衰退していると思われている、林業にもすごい可能性が秘められている事も感じます。

実際に、現在でも国産の材料価格が特に高いという事は無いのですが、

規格化された木を大量に買おうとすると、どうしても外国産に頼らなければいけないそうです。

エコが重要視される社会。その最たるものが家だと思います。

数十年でボロボロになってしまう今の日本建築、

建て替える際には家だけではなく、とても多くのごみも排出されます。

100年住宅が常識になれば、世の中も良い方向に変わる気がします。

大量消費、大量廃棄社会より、

なるべく物を捨てない、ゴミが出ない社会は個人的には心地よいです。

 

ここに書いた学びは、主に駿河屋さんというネットで知った工務店様が送ってくださった

資料でいただきましたが、

この会社は、墨田区向島にあります!

自転車ですぐに行ける場所です。

世の中の狭さ、縁の面白さを実感しました。

毎日仕事では金属の話ばかりですから、たまには木の話も気分転換に良いです。

駿河屋さんありがとうございました!

 

写真ですが、先週金曜日夕方のスカイツリー「ソラマチ」です:

Photo_20200524060901

ほとんどのお店が閉まっていますし、人通りもこの通り。

人の活動が制限されると、その思想も幅が狭まり、小さくなってきがちです。

自由に考えてよいという贅沢さ。

これは一見当たり前の様ですが、人類史の中ではたびたび大きく制限されてきました。

苦しい時ほど楽しい言葉をつかう!

気分を良くしてくれるのは、自分の思考だけです。

今日も読んで下さりありがとうございました。

 

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