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2021年8月 7日 (土)

問い合わせいただける有り難さ

おはようございます。

今月はお客様の事務部門が夏休みに入っているところも多く、製品出荷が少なくなっています。

7月に前倒しがあったので、その反動です。

(会社は8/9ー13まで休業日とさせていただきました)

そんな中、新規のお客様からの問い合わせを二件いただきました。

 

一件は特殊な金型部品でした。

これは数年前まで日向でも扱っていた部品で、そのメーカーさんを知っていたため、

直接問い合わせいただく様、紹介させていただきました。

このメーカーさんはとても対応の良い会社で、毎回手渡しで納品してくれていました。

仕事が無くなって久しく、寂しい思いをしていました。

今回間接的とはいえ、また仕事が動くことにもなりそうなので大変良い話だと喜んでいます。

 

もう一件は、かなり特殊な樹脂材料の供給についての相談。

ある化学メーカーのラインでトラブルが発生し、材料を買えなくなってしまい

お客様の量産もストップしてしまうという内容。

こう書くと単純なようですが、そこには専門用語が飛び交います。

学生時代は化学が好きでしたが、有機化学は苦手で金属を専攻したくらいで、

解決方法を探るより、まず問合わせ内容を理解する事が難しかったです。

もちろん日々の業務とはほとんど接点が無い内容でした。

でも、最近知り合ったお客様で

「なんでも聞いてください」

と言っていた手前、すぐに断る事は出来ません。

何の手掛かりもないまま、一晩経過し明朝出社。

すると、突然のひらめき!気づきました、

大学の先輩で、コロナ前は良く会ってご指導いただいていたN先輩が化学メーカーに勤務されていた事に。

しかも今は業界最大手のメーカーから工業会に出向されており、さらに幅の広い情報をお持ちと。

早速問い合わせたところ、あっという間に課題を理解され、

次の日には具体的な解決方法を提案させていただくことが出来ました。

その過程で、自分でも何が起こって、どのような問題が発生し、

どのように解決できるのかと言う知識を得られました。

有機化学の授業は難しくて嫌いでしたが、すこしでもやっていて良かったと思いました。

学生時代の勉強はいつ役に立つのか分かりません。

広い範囲を学んでおくことは、今回の様に堀り進めようとする時の大きな一歩になります。

 

今回面白いと思ったのが、この二つの問い合わせがメールで10分の間に立て続けに来たことです。

10分とは、メールでいえば同時。縁を感じます。

問い合わせいただく事は、本当に幸せな事です。

もし「面倒くさい」と断ってしまえば、この様な面白い展開を経験する機会を失うばかりでなく、

もう問い合わせをしていただくこともできないでしょう。

 

この業界ではあり勝ちな事ですが、個人的にはとても怖いこんな場面があります。

大手メーカーの購買課に営業に来た業者さんという設定で:

業者さん 「なんとか新しい案件をください」「お願いします!」

購買さん 「でも今は良い案件はありませんよ」

業者さん 「そこを何とか」「案件が無いと社内で立場が無いんですよ…」

購買さん 「仕方ないですね、ちょっと技術に確認しますので待っていてください」

数十分後

購買さん 「お待たせしました、この案件はどうでしょう」「コスト、技術対応共にこまっているそうです」

業者さん  図面を見るや否や「これは無理です!」

購買さん 「そうですか…」

 

業者さんは、出来ない案件を持ち帰るより即答した方が丁寧と思っているのかもしれませんが、

それでは技術部に掛け合ってくださった、購買担当の方の顔をつぶしてしまいます。

やはり難しい案件だと気づいても

「ありがとうございます!」

と喜び、購買の方の顔を立て、

「一度持ち帰って皆で検討させてください」

と言うべきです。

そうして、できない理由を簡潔にまとめて説明することでお互い勉強になります。

更に、どうすれば安く(簡単に)できるか提案できればより良いでしょう。

技術案件は「出来ない」と言ってしまえば終わりです。(僕も良く叱られています)

その難しい課題を解く事のみが、利益につながると言っても過言ではないのですから。

誰でも簡単にできれば、材料代+ちょっとの加工手間賃しかいただけません。

 

今回の二件のお問い合わせに、良き回答をできたことで改めてモノづくりの面白さ、奥深さを実感しました。

そしてそのために最も大切なのは、助けてくれる仲間、先輩がいる事。

普段のお付き合いです。

自分一人で出来ることなど、本当に限られています。むしろ何も出来ないと言った方が正解に近い気がします。

これからも広い視野を持つことを忘れずに、社会貢献をしていきたいと思います。

N先輩、本当にありがとうございました。

 

写真は、彼岸前、夏の盛りの通勤路:

Photo_20210806153201

晴天でも、この道は暗いです(夜は危ないので通らないでください、と注意書きがある程)

その分涼しくて、この写真を撮った時は朝から日暮らし(蝉)の大合唱に囲まれました。

人間が一生懸命自然環境の事を議論していますが、そんなことどうでも良くなる様です。

悠久の流れの中で、自然は生を繋いでいるのを感じます。

この後、更に電車内で深沢七郎の「笛吹川」を読んだので、更にそう感じたのかもしれません。

長い休みには「もののいのち」について考えてみるのも良いかもしれません。

今日も読んで下さりありがとうございました。

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