グルメ・クッキング

2019年10月21日 (月)

美味しい蕎麦の打ち方

おはようございます。

 

昨日、Wカップ日本戦後半は南アフリカに押し切られ、完敗でした。

大会前からベスト8が目標がチーム目標だったので、目標達成素晴らしいと思います。

事前に、インビクタス/負けざる者たちという南アフリカラグビー代表チームの

映画を見ていたせいもあり、その歴史的背景も含め圧倒されました。

優勝は目指さなければ決して成し遂げられない。

魂のぶつかり合いの現場では、少しの差が圧倒的な差につながるのでしょう。

勝ち残った4チームが優勝を目指すこれからの試合は、きっと日本人を感動させるでしょう。

 

ここのところ仕事について書いていますが、

今日は身近で体験した出来事から考察します。

埼玉のお客様に行く際、その近くにあるお蕎麦屋さんに行くことを楽しみにしていました。

建物も古い平屋の民家を改装したもので趣があり、

立派な床の間や床柱がある大きな和室で蕎麦を頂く。

田舎の親戚に家に行ったかのような心安らぐ空間でした。

自宅からは車で一時間位かかりますが、家族にも食べさせたくて皆で行く事も。

それほど美味しい蕎麦でした。

 

その日もいつものように会社の先輩と、営業前の腹ごしらえにそのお店に。

蕎麦をつゆにつけて一口すすると…二人同時に

「何か変わりましたね」

と。今まで何度も通っているので、すぐに気づきました。

日本蕎麦、しかももり蕎麦という最もシンプルな食事。

味はほとんどつけ汁の味と言っても良いのに、2人が違うと思ったのは蕎麦自体です。

その時はそんなこともあるのか、もしくは気のせいだと思い時間をおいて再度訪問。

ここで確信しました。

「全然違うそばになっている」と。

その後、先代が亡くなり息子さんに代替わりしたと知りました。

使っているそば粉、水、道具、そして基本的手順はきっと同じでしょう。

親子ですから体格や性格も似通っていると思います。

それなのに味が全然違う。

そばに対する気持ちのコメ方が違うとしか言いようがないです。

 

同様な事は、一見シンプルに見える寿司にも言えます。

ネタやシャリが全く一緒でも、握る人の気持ちの込め方で全く味が違います。

もちろん、蕎麦にも寿司にも

「作る技術」

というのはあると思います。でも数値化できる技術であれば、最新鋭の機械で再現できるはずです。

事実工業製品の世界では、職人技をどんどん機械化していますから。

でも味覚という非常に繊細で高度な領域にそれは通じない様です。

食事を味わうというのは、五感、六感をフル稼働させているからです。

上の話とは逆に、同じ人が作った全く同じ料理でも食べる状況で全然味が違います。

  • 高級すしでも緊張する接待の場で食べると、ほとんど味に感想が残らない。
  • 台風の中家族が互いを気遣いながら、身を寄せ合って食べるカップラーメンは美味しい。
  • 楽しい席での酒は、笑う事で消化されるのか次の日に残りにくい…

本物の料理人とは、全知全能をかけて客をもてなすすごい仕事だと気づかされます。

その意味で多くの男が、母の作る家庭料理を一番好きな料理にあげるのも納得です。

 

これは食事に限らずどんな仕事でも同じことがいえると思います。

部品を作るのであれば、それを使う人の気持ちを想像しどれだけ寄り添えるか。

洗濯をするのであれば、開封したときに気持ちの良くなるように気持ちを込めて梱包する。

あらゆる接客業では、その日のお客様の雰囲気を瞬時に察知し最適なサービスを臨機応変に提供する。

 

今の学校の偏差値教育ではこの能力は身につけづらく、数値化もできませんが、

どれだけ良き友人と付き合っているかと言うのはその指標になると思います。

付き合うというのは、スマホの画面を通じたものではなくスポーツや語り合いを通じて。

そして時には互いに悔しい思いをしたり、コンプレックスを感じたりしながら

それをばねにして高め合う。それは「いじめ」「パワハラ」とは全く異質のものです。

人の成長には、正しい事ばかり教えるのではなく、時には「負」の感情を知る事も大切です。

「負」=悔しい思いやコンプレックス

があるから、それを学び克服することで強くなれる。

そして気づくと、以前はあれほど悔しいと思っていたことが全く気にならないばかりか、

その時の「負」の感情に感謝できるようになる。

「負」があるから「正」があるからです。

「負」無き「正」は根っこが無いからすぐに挫折して、その思いを他者の責任に転嫁してしまいます。

子供たちは周りにいる立派な大人に聞いてみてください。

きっと誰もがそんな「負」を前向きなパワーに変えているはずです。

そして気づくはずです、

前向きな大きなエネルギーを発している人ほど、非常につらい「負」を背負い克服していると。

それが人の「魅力」を作り上げているのです。

 

ただしここで大前提があります、世の中は平和でなければいけません。

戦争と言う憎しみの連鎖の中では、人の魂の成長がいびつになってしまうからです。

来週はこのことについて考えます。

ちなみに最初に書いた蕎麦屋さんは、現在は閉店し立派な日本家屋も跡形もなくなって

アパートに変わってしまっています。

きっと多くの人が喪失感でショックを受けていると思いますが、

伝統を引き継ぐとはそれほど責任が重く、かつ難しいものだと実感します。

美味しい蕎麦を打つには、全身全霊で取り組まないと成しえないのですね。

写真ですが、今年もやっと金木犀(きんもくせい)が咲きました

この毎年の色と香りの演出は芸術的だと思います:

2019_20191017140901

去年のブログを見ると、10/1には散っており、オレンジ色のじゅうたんとなっていました。

3週間以上の違い。

少し季節がずれてきているのかもしれません。

今日も読んで下さりありがとうございました。

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