経済・政治・国際

2019年11月 5日 (火)

権威と権力の違い

おはようございます。

ラグビーワールドカップが南アフリカの優勝で幕を下ろしました。

スクラムの圧倒的な強さに、イングランドは何もできずに完敗。

そのあとの表彰式での銀メダル拒否もありましたが、

今回の日本開催は大成功でした。

何かこの流れ、今後の世界を暗示しているかのようですが

先週のブログを少し補足しつつ今週の話を進めます。

 

先週は「民主主義」という言葉の分かりにくさを書きましたが、

ネットで調べると、一般的には

「民主主義=デモクラシー」の日本語訳と言われているそうです。

この意味は、

「人民が権利を持つ」

という事と解されているようです。

これで意味が分かるでしょうか?

デモクラシーの定義を考え出すと、きっと大学の卒業論文になってしまうと思います。

それほど文化的、社会的背景によって定義が変わるからです。

 

例えば、「ルネサンス」という言葉があります。

義務教育で使う一般的な教科書では、文化が花開いた良いイメージで学ぶと思いますが、

もう一つ、人工物による自然支配と科学至上思考がはじまった時期とも解釈されます。

科学とは、見るものとみられるものを分ける考え方で

従来からの自然一体の共生思想からの大きな転換です。

どちらが良いとも言い切れませんが、現代社会は科学至上主義が行きついてしまったとも言えるのではないでしょうか。

その反動としての、キャンプアウトドアや伊勢神宮をはじめとする神社・パワースポット巡りブーム。

 

言葉の定義は、その時々の社会情勢を切り取って誰かの都合が良いように後付けされたものが多いです。

新しいものには、多くの人がびっくりして信用してしまう側面がありますから。

一時的な精神的麻痺状態です。

 

そこで今日の題、権利と権威について考えてみます。

人民が「権利」を持つ。

かつての絶対王政(人民にとって悪性と言う意味合いで)時に、困窮した市民を救うための考えが

デモクラシー=民主主義。

悪い王様が統治する世界、体の一生は生き切っても数十年しかないのですからそれはつらい状況です。

そこで押さえつけられた民が権利を主張して蜂起する。

その結果民が力を取り戻したように見えますが、

歴史を学ぶと結局またその民の中での権力闘争が始まる事が分かります。

混沌、混乱状態に。

そのままでは安心して暮らせませんから、統治する人が出てくる。

新しく統治する人は、前の王様を否定する意味で新しい体制であることをアピールする。

その一つの言葉が民主主義に過ぎないのではないでしょうか。

新しい統治者にまず必要な物、それが「権威」だからです。

 

権威とは、立場もありますが、その人の人間性が周りに与える影響と言う側面が強いです。

例えば人が大勢集まっているとしても、

絶対的権力者(会社でいえば社長、政治家でいえば総理大臣)が権力を盾に恐怖心をあおって無理やり集合しているのと、

権威ある人に吸い込まれるように集合しているのでは、

一見同じように見えても中身が全く違います。

先日の即位礼正殿の儀には、世界194か国中183か国(約95%)からの要人参加があったそうです。

これはもちろん義務ではありません。

そして天皇陛下には「権力」は全くありません。

「私(わたくし)心」が無いので、苗字もありません。

日本国の象徴として祈りをささげてくださる存在だからです。

もし権力が有っても、世界の95%の国から要人を参加させることなど決してできないでしょう。

権威なき権力者がはびこる現代に、自らの力を他者に使う事だけを考えている

「権力無き権威」を謙虚に体現される方が国を代表する。

まさに平和の象徴だと思います。

真の権威者の姿と言えるのではないでしょうか。

 

権威なき権力者が、その権力をコントロールせずに振るう事を

「パワハラ」

と言います。

真の権威者からの指示や指導は、つらいことはあっても

ハラスメントなどと言う薄っぺらい言葉で表現されることはありません。

スマホゾンビの現代人は、この権威を身につけることがとても難しくなっています。

その上で権力だけは握りたがりますから世の中良くなるはずがありません。

権威を付けるには経験が必要です。

若くして才能が有れば、事業で成功して権力は握れるかもしれませんが

権威は身につけることは難しいです。

持って生まれた才能が有っても、自分で経験しないと身につかないものだからです。

金(カネ)は権力ではありますが、権威ではないからです。

逆に本物の権威=器の大きさを持っていれば、知識など伴わなくても一角の人になるはずです。

周りが放って置きませんから。

例えば、家康公が現代にタイムスリップしたら…ワクワクします。

その意味で「老いる」と言うのは本来とても素敵な事なのです。

これからの日本を支える学生たちには、下をうつ向いて歩くのではなく

まっすぐ前を向いて、大地から気を頂くように歩いてほしいです。

真の権威は、他者から尊敬されるものだからです。

ラグビーでも、たとえ一時の勝負に負けても権威すら失ってしまってはいけないのです。

 

写真ですが先週の東京は凄い霧でした。

出社時に千葉の自宅を出るときに霧がかかっていても、

東京に入って川を2つ超える頃には晴れているのが普通ですが

この日はこの通り:

Photo_20191031110603

やわらかい水分に包まれた幻想的な景色も、2時間後にはこうなっていました:

Photo_20191031110601

なんだか得した気分です。

今日も読んで下さりありがとうございました。

2019年10月28日 (月)

平和の大切さ

おはようございます。

先週火曜日、「即位礼正殿の儀」が執り行われました。

雨降りの祝日で、妻とテレビで式を見ていたのですが、

式の始まる時間になると、東京近郊にある自宅でも急に晴れて行くのが分かりました。

明け方の大変な土砂降りのような雨が徐々に止み、ちょうど陛下の帳が開かれるときに陽がさす。

服装を含め絵巻物世界が現実にある事を、約2,000人の世界中の要人が劇を見る様に目の当たりにする。

先週書こうとしていた平和の大切さは、ここにすべて表現されていました。

 

人の存在とは、かように魂性の究極の姿なのです。

それを体を使って日々表現するのが、人間の生活。

当然そこには役割が生じます。

役割の話をすると、現代社会ではなぜか会話がおかしな方向に行きますが、

「役割」

とは差別とは全く関係なく、むしろ対極にあるものです。

総理大臣の役割、もう少し身近なら社長の役割、もっと身近なら家族の中の役割分担…

それは適材適所の結果であれば、どれも平等です。

本来、誇りをもって実践している役割に貴賎などありません。

 

例えば今回の様な国を挙げての儀式になれば、総理大臣の役割は超多忙です。

分刻みに各国の王様や元首との会談、食事会、明日の打ち合わせ、寝る暇もないと思います。

それを知って、うらやましいと思うでしょうか?

またその責任を破綻なく果たせる自信があるでしょうか?

自分を含め多くの人には無理だと思います。

逆に総理大臣が、肉体労働をしようと思えばあっという間にギブアップするかもしれません。

もちろん責任に応じた、報酬他の権利はあると思いますが、

ここで大切な考え方は:

何を自分が要求するのか?

これが適材適所です。

とにかく大きな報酬や地位、名誉、階級が欲しい。自分の自由はいらないという人も居れば、

人に縛られずに自由に生きたい。欲しい物も無いので、ほどほどの報酬があればよい。

これはどちらが良いというものでもありません。

 

あえて言えば、環境がその人に要請していることにチャンネルが合っているか。

そこが狂っていると、その人生は苦しくなってしまいます。

その場合は自分のチャンネルの幅(出来ることや感じることの範囲)を広げるしかありません。

その可能性を追求する自由が平等あるかどうか。

これが人の幸せ実現にとってとても大切です。

怠け者が勤勉な人と同じ満足度が得られる社会、それはむしろ不平等と理解しなければいけません。

この自由がある状態こそが、

「平和」

と呼ぶ状態です。今の日本は平和です。

 

かつて日本にあった戦国時代、その時代を勝ち抜いた徳川家康公は

「二度と決して戦争の世にはしない」

と固く決意されていたのだと思います。

そのために自分のできることを、体の命がある限りすべてやりつくす。

自分の持っているエネルギーを限界を超えて燃焼しつくす。

その結果あるのが現代日本社会、特に東京は家康公が居なければ果たして首都になっていたか。

圧倒的な権力者になった家康公、その徳川幕府も天皇制と共にあった組織であったことは、

世界的に見れば奇跡的で、全く考えられないかもしれません。

 

この様に強い意志を持った政治家が実務を運営する国は幸せです。

その際、資本主義や社会主義、そして共産主義などの「主義」は実はあまり関係ないのです。

民の本当の幸せを実現する、その強い意志の前には誤差に過ぎないからです。

その意味では、深く考えないで使う

「民主主義」

と言うのはとても危険です。

だいたい「民主」の「主義」、ではここで民主とは何なのか?

「民が主」の主義でしょうか。

民は国民、当然大臣だって社長だって国民ですから、

逆に民が主でない主義なんてあり得るのでしょうか?

民の「主(あるじ)」の主義ならもっと訳が分からなくなります。

 

民主主義の実現した社会構造を市民社会と言う様です。

では一般的な独裁国家では、市民に権利は無いのでしょうか?

歴史上、もっとも幸せな事態ともいわれる繁栄期の古代ローマ帝国は、

独裁的な権力者を擁する共和制。

でもそこには差別的階級に落とし込められた方もたくさんいました。

現代的価値観では、きっと認められる体制ではないでしょう。

 

歴史は移り変わり進んでいるのです。

1人1人が社会に貢献し、その上でどんな体制が自分たちにとって最も良いのかを考える。

今の日本はまさにこれができる環境ですが、現代人にとってはそれがベースで生活をしている為

その素晴らしさに気づき、感謝できていないのかもしれません。

先週書いた「負」無き「正」の最たるものです。

感謝と努力、そして守り抜くという根っこが無いのですから、

外部からの力であっと言う間に瓦解してしまいます。

 

政治はだれか自分とは関係ない人がしているのではないのです、

投票に行けば分かりやすいですが、投票に行かないというのも同じく責任なのです。

評論家ばかりでは国は動かないのです。

まず自分がエネルギーを持っていることを自覚する。その表現手段が体。

そしてつらいこともあるけど前向きに頑張る。

エネルギーは物理学でも「仕事量」と表現します。

仕事とはエネルギー燃焼させ自分を表現する場所なのです。報酬はその結果。

自分のエネルギーをぶつける仕事は、前向きに頑張っていれば縁が巡ってきます。

その縁を大切に、そこに自分のエネルギーを注ぎ込む。

それができると、巷にはびこる

「くすぶった状態」

を焼き尽くせるようになり、気にしなくなります。

 

先週からの続きで今日の結論:

平和とは、

やる気のある誰もが、魂の成長を自由にできること

を言います。

 

写真ですが、大尊敬している、エネルギーを燃焼しつくした方です:

Photo_20191025111201

ちょっと「ギョッ」としますが、ろう人形です。

誰でしょうか、筆を握っていますね。

正解は葛飾北斎。最晩年の姿です。

その絵は西洋の名だたる画家たちがこぞって模倣された、

世界最高の画家。

それを見つめているのが、娘の応為(お栄)さん。

父親に負けないほどの天才だったそうです。

粗末な家で、片付けもほとんどしなかったそうです。

墨田区の北斎美術館でいろいろと学ぶことが出来ます。おすすめです。

今日も読んで下さりありがとうございました。

 

2019年7月22日 (月)

隣国との関係

おはようございます。

先週は日本経済について書きましたが、今日は切っても切れない隣国との関係を書きます。

 

再度確認ですが:

会社は経済行為の単位であり、儲けを出せなくなったら消え去るしかないです。

逆に経済行為の単位にしかすぎないのですから、時代に合わなくなったら倒産するというのは

経営者が恥ずべきことではなく、自死ししてしまうなどもってのほかともいえるかもしれません。

これは理屈ではわかったつもりでいても、中小零細企業の創業者は会社を自分の分身の様に思い、

経営が維持できないことにとても苦しむことが多いです。

だからこそそうならないため、経営者の仕事は世に必要とされるように組織の魅力を高め続け

その上でとにかく仕事を取ってくる事しかないのです。

 

銀行は会社毎のリスクを勘案し「金利」を設定します。

金利に納得すればその銀行からお金を借りて事業展開をすればよいですし、

納得できなければ、またほかの金融機関と交渉します。

銀行は貸出先の事業を精査し、金利を決めたはずですから

もし事業が上手く行かなくなって、借金を返せなくなればそれは金融機関も見方を誤ったという事です。

端から危ないと思っていれば、貸し出ししていないはずですから。

一生懸命頑張ったうえで、最後に「返せない」という決断をすることは恥ではありません。

 

日本と言う国がしっかりしており、「円」という通貨が信用できるものであれば

上記の考えが通用しますが、国際的な力関係に巻き込まれるとあっという間に前提が変わります。

 

例えば遠く欧州の大銀行が破綻するとします。

その銀行は我々の近隣諸国にも大量の資金を貸し出しているとします。

もちろん欧州の大銀行ですから、アメリカはもちろん日本の銀行もお互い切っても切れない関係になっているでしょう。

すると、その欧州の銀行破綻の影響は一瞬にして地球上を駆け巡るでしょう。

そうなるととても不安になり、生活が苦しくなります。

その時大切な事、それはいつも書くように仲間を大切にすることです。

 

先ほどの銀行の話になぞらえば、銀行の破綻は「経済活動の死」でしかないのです。

人間自体が死んでしまうわけではありません。

健康であれば、仲間同士集いまた新しい秩序を作り出せばよいのです。

 

歴史を鑑みると、ある国の経済的な破綻は、その国から遠く離れたところに武力行使を引き起こすことが多いです。

上に書いた仮定:

「欧州の銀行が破綻したら」

一番遠い場所はどこでしょう?

それは極東。そうです日本を取り巻く地域です。

もう一つ付け加えると、世の中が好景気の時には決して紛争状態に入りません。

好景気のベースは「平和:地域の安定」ですから。

果たして今はどうでしょう…

 

ずいぶん遠回りしましたが、どこの国同士でも隣国は仲が悪いことが多いです。

その上でも、最近の日本を取り巻く隣国とは軽薄で刺激的な報道が多すぎる気がしています。

目の前に相手国当事者が居ても同じことが言えるのか、出来るのか?

極端な発言をしたとしても、その責任を自分で負えるのか?

マスコミやネットの書き込みから得ている情報は、本当に信用できるのか?

歴史は評論すべきものではありません。

一人一人が学び、噛み締め、行動の規範とするべきものです。

日本人は、先の大戦の総括を全くさせてもらえない環境で今まで来てしまいました。

今また大きな危機が迫っている様な気がします、切っても切れない隣国との関係でも

当事者意識をしっかり持って、責任ある発言をしていく事が大切だと思います。

そのためにも、普段からの情の通ったお付き合いがいざという時に最も大切になります。

 

今年も、日向一泊ゴルフコンペを那須で開くことが出来ました。

参加いただいたお客様、取引先様には感謝の気持ちでいっぱいです。

天候が心配されましたが、道中土砂降りでも、プレー時間内は奇跡的に全く問題なし。

終わって会食(撮影、日向工業小野茂):

Photo_20190722091501

この後の二次会では、全員の記憶が無くなるほどの大宴会でした。

ただこのゴルフで、個人的に大失敗をしてしまい

同じ組のK君に大変叱られてしまいました。

その時の写真:

Photo_20190722091601

昼のビールの前に、コーラに口をつけておいしそうに飲んでしまいました!

するとすかさず:

「なに乾杯前にコーラ飲んじゃっているのですか!!(怒)」

普段怒らないK君。目が真剣で、かつ軽蔑のまなざしでした。

心のつぶやき:

「K君、コーラも結構おいしいよ。ビール飲みすぎると、午後のラウンドに響くし…」

今日も読んで下さりありがとうございました。

 

 

2019年7月16日 (火)

日本経済復活の処方箋(案)

おはようございます。

前回は現代上海事情を書きましたが、その中で日本がすでに負けているのでは?と示唆しました。

先週お会いした方に偶然それを具体的に説明頂きましたので、

今回はそれを私見を交えて書きます。(ミスミ 三枝さんの話)

 

かつての日本の製造業が、世界中を席巻したころ、多くの会社は現場の改善作業に力を入れていた。

それを引っ張っていたのは、経営者自身。

経営者自身が自らモノづくりをして、現場の改善も指揮する。

このやり方でホンダやトヨタ、松下電器など戦後多くの企業が大発展していきましたが

多くの企業が特に現場を大切にして業績を伸ばした。

 

その頃のアメリカの工場とは、フォード等大成功の時代が過ぎ

劣悪な環境の中で、低賃金の労働者が働く場所になってしまっていた。

自国の低賃金では利益を確保できないと判断すれば、工場を中南米やアジアに移した。

その時大切と考えられていたのは、自己資金で経営することによる企業の延命。

そして株主への配当。

借金は悪。経営者は工場をほとんど顧みず机上の計算に専念。

 

一方ハングリーな日本企業は、経営者自ら米国の展示会等に出向いて一生懸命勉強。

国は経済産業省主導で、工業立国と言う目標に向かい経済運営。

大蔵省も積極的に資金を貸し出し、会社を育てる。

少数のアメリカ人には恐怖心を持つ人も居たが、

日本人が自分たちを凌駕することなど夢にも思わずいろいろと教えてくれた。

するとアメリカ製品の品質は落ちるところまで落ち、車も電気製品も日本製に圧倒されてしまった。

工場の管理はもちろん、開発や営業においても猛烈に働く日本人のスピード感に

ついて来ることはできなかったから。

この話から:

昨今日本人は決断が遅いと言われますが、それは民族性によるものではないことが分かります。

硬直化した組織の問題でしょうか。実際、創業オーナーが率いている組織は決断が速い気がします。

 

このままの状況が続けば、今でも日本製品が世界を制覇しているはずですが実際はそうなっていません。

モノづくりは中国を筆頭とするアジア各国に奪われ、基礎的半導体技術や各種ソフトの核心部分

は多くがアメリカ企業が牛耳っている。

経済的にアメリカが日本に負けた後、彼らは猛烈に日本の良さを学び始めた。

その時大切にされた言葉は「時」。

時を制する者がビジネスで勝ち残れる。お金はそれを実現するための道具でしかないと。

トヨタの看板方式を徹底的に学んだ結果、半導体においてはインテル社がNECを凌駕し、

パソコン事業ではDELLやHPが日本企業を駆逐。

ユニークな家電製品では、かつてのあこがれの会社ソニーをアップル社が圧倒。

そして何より、時を一番重要と考える会社アマゾン社が、

本屋を手始めにあらゆる小売業をブラックホールの様に飲みこむ。

かつてのアメリカの国営郵便はいつ届くか分からないほど質の悪いものだったのに、

アマゾン社は一社で即日配送可能なシステムを海外にも作り上げてしまった。

それらはすべて、本来日本が得意としていた分野を学びつくした経営戦略の勝利である。

アマゾンの即日配達など、まさしく日本の御用聞きの拡大版ではないでしょうか。

 

あともう一つ大切な考えがあると教えていただきました。

それはベンチャー精神。

日本人は会社経営の失敗=人生の落後者の様にとらえる風潮がありましたが

アメリカでは起業者=挑戦した人

であり結果的に失敗してもそれは経済活動に失敗をしただけで人格否定までには至らないと聞きます。

1990年代シリコンバレーで今につながるネットビジネス関連会社が動き始めたころ、

ほとんどの日本人投資家は現地の様子を見て呆れて帰った。

100社起業して1社成功すれば良い状況、それはギャンブル。

1%の成功しかないところにお金を投資することはできないと。

企業経営者の集まりではなく、遊びの延長の様だとも。

 

この状況は想像つきます。

その判断は間違えだったことは歴史が証明していますが、個人的意見として考えてみますと

それは1%に賭けなかったことではなく、残りの99%を見誤ったことではないでしょうか。

99%は落伍者ではなく、勇気ある挑戦者。そして失敗をすることで己を知り尽くした若者だったのです。

己の弱点を知り、自らを再度鍛えて挑戦する者。

自らに経営者としての才覚がないことに気づき、信頼する人を見極めたうえで最高の従業員を目指す者。

そうです、99%は本物の「経済学」を収めたプロ集団になったのです。

かつて経済的に世界を制覇した日本が没落し、現代アメリカが世界をけん引している。

その最大の原因は、この99%の人たちだと気づかされました。

では日本が再び経済競争を勝ち抜くにはどうしたらよいか。

まず「サラリーマン」というのは一部の特権階級を表現する方法で、

すでに階級としては消滅している事を理解しなければいけません。

会社とはいろいろな理念をもって作られますが、基本は経済活動をするための集団です。

いつもここに書くように、経営者が立派な事を言っても顧客にモノやサービスを買っていただけなければ

その瞬間に消滅するしかありません。

他者に必要とされる存在になるとは個人ですら大変な事ですから、会社はなおさらです。

経済活動の組織を構成する人が仲間になり、自分で考え行動する。

そして各部所で責任を果たす。部所の責任者は、組織を指導し、正しい方向に導き、時に一心に祈る。

これはまさに中小零細企業の社長のやっている事です。時には個人的資産まで担保に入れて。

組織の大小にかかわらず、活性化させ善導するのが経営者の役割です。

その為にも、まずは挑戦者をほめたたえる文化を日本人皆で学ぶことが大切だと思います。

ここまで落ち込んでしまった経済状況、一気に回復することは難しいですが

考え方から前向きにして一歩一歩前進していきましょう!

 

東京も梅雨空が続いており、3連休はほとんど読書をしており写真を撮れませんでした。

そこで今朝の通勤路の一枚:

2019_20190716092501

雨で水分たっぷりなので、緑は濃いですが

枝が上に伸びるのではなく、垂れさがっているように感じます。

人の体に例えると、食べ過ぎで運動不足の状態でしょうか。

雨音の陰で、セミたちが地中でうずうずしているのを感じます。

もう少しの辛抱だ!

今日も読んで下さりありがとうございました。

2019年7月 8日 (月)

一年半ぶりの中国

おはようございます。

先週は一年半ぶりに中国(蘇州、上海)に出張。

現地の友人や会社関係者、そして日本人の友人とも会食でき

とて有意義で良い時間を過ごすことが出来ました。

仕事の面では、当初予想通りやはり環境規制が厳しくなっており

金属製品に対するめっきが難しくなっているようです。

プレス品単体だとまだ中国コストには勝てないことが多いですが、

自動車部品向け等の高品位のメッキ付き品であれば、勝機はありそうです。

 

身近で具体的な環境規制としては、ちょうど訪問していた7/1から上海でも

ごみの仕分けが始まったそうです。

今まで仕分けをしていなかったのが不思議ですが、

中国と言う場所はやると決めると非常に厳格に始めるので、

次回訪問時はゴミ分別先進国になっているかもしれません。

やると決めると一気に始める例としては、最近あったマフィアの取り締まり。

マフィアの資金源は女性の夜の仕事だ!

という事であらゆる接客業が禁止になったそうです。

足裏マッサージで、女性が男性客に施術する事すら禁止!

その結果繁華街はシャッター通りになり、女性店員たちは早い夏休みを満喫し始めることに。

現代中国では彼女たちは裕福なことが多いですから、へっちゃらの様です。

結果、男性市民や出張者の不満が高まるだけで効果が少ないことが分かり制度変更。

今は警察官に対する監視を強めているそうです。

マフィアの取り締まりの為、警察官に対する監視を強める。

分かりやすい制度変更です。

 

街の様子としては、特に上海ではすべての交差点や町中に監視カメラがあり

スリ等の犯罪は全くなくなったそうです。(半面ネット詐欺が横行)

車もクラクションを鳴らすたびにカメラが光るので、あれほどうるさかった街中も静かです。

ただし、運転の仕方が変わったわけではないので(無理やりな車線変更)

むしろ自分の存在を知らせるという意味でのクラクションが無くなってしまったので

より交通事故の危険性が増したようにも感じます。

(日本では怒りの表現で鳴らすクラクションが多いですが、中国では単なる自己存在表現です)

 

また日本でも街中でスマホを覗いている人が多いですが、中国はその比ではありません。

実際の機能としてもほぼ完全なキャッシュレスなので、スマホだけを持っている人も多いです。

つまり、スマホの電池切れ=社会的無能者になる事を意味します。

今回一緒にいた蘇州出身の友人と上海で一緒に過ごし、夜10時位。

一緒にホテルに帰ろうとすると、彼のスマホ残りバッテリーが4%。

どうするかと思ったら…

コンビニに入り、勝手に自分のバッテリーを壁のコンセントににさして充電し始めました。

日本人である僕はとっさに「怒られる」と思い、不要な物を買う為に品物を選び始めましたが、

充電している本人、店員、他の客もだーれも気にしていません。

ただ一人焦っているのは自分だけ。

喜劇の出演者になった気分でした。

 

中国の人は、一見忙しくセカセカして生きているように見えても、ゆったり構えているところがあります。

タクシーでも運転手は平気でタバコを吸いますし、話している最中にとんでもない大あくびをかいたりします。

声を出す大あくびを、運転手さんと話している最中にされる。

日本人なら誰でもその運転手に怒りの感情を持つでしょうが、現地では普通です。

だって悪気はないのですから、何を怒っているんだと逆に驚かれるでしょう。

良い悪いではなく、文化の違いですね。

 

日本にいると、最近は交通マナーが悪い(赤信号でも突っ込んでくる、曲がるときにウインカーを出さない等)

とイライラする気持ちがありましたが、良くも悪くも中国に数日いただけで気にならなくなります。

反面、気になる事があります。

羽田空港から京急線で家路に。

夕方の帰社時間という事もあり車内はほぼ満員、もちろん学生もいます。

本来ホッと一息ついて、日本の良さを実感するところですが、

この日は乗ってきた現場作業員風の初老の男性二人組が、乗り込むや酒盛りを始めました。

おつまみまで開けだして匂いも充満、ロング缶二本目の突入。

しかも大声で話している内容が仕事に対する愚痴。

これは異常な状況です。

 

日本が中国に勝つ/負けるという議論がありますが、

もしかしたらもう取り返しのつかない事態に陥っているかもしれません。

もちろん日本が負けているという状況で。

日本は民主義国家で、現代中国のように強制的に社会の仕組みを変えることが出来ません。

民主主義とは多数決主義とも言えますが、悪い方向にもあっという間に流される危険性があります。

国民の目指すべき国家目標、会社の経営目標、家庭内での子供に対する教育目標。

それらを実生活にしっかり落とし込み、各人が自分を律して生きる。

そうすればどのような社会システムからも超越した、独立した個人を確立できます。

その様な人が多数いるからこそ、民主主義とはすばらしい仕組みになるはずです。

多くの人が愚痴を言い、人のせいにして、あげく自分の責任すら認知していない。

自分の責任とは自分で給料を稼ぐ事で、それさえあれば後は関知せず。

大切にすべき精神的高まりをまったくないがしろにして、ただ肉体の安楽を追求する。

その行きつく先は民主主義の敗北です。

他者との比較ではなく、昨日の自分との比較をすることの大切さ。

昨日の自分に勝てる自分になる。敵対する相手は外ではなく内。

中国で大切な気づきをもらえました。

写真ですが中国の街の一コマ:

Photo_20190705103801

果物がにぎわう季節です。

特に無錫の桃が旬。友人に買ってもらい分けました。

とてもおいしいですが、一個300円弱。普段の物価は本当に高くなりました。

そんな果物の陰に、かわいい新規参入者が:

Photo_20190705104101

きっと上海でたくましく育つでしょう。

今日も読んで下さりありがとうございました。

2019年6月10日 (月)

フィンランドの食、文化

おはようございます。

今日は先週に続き、フィンランド文化の考察を「食」に絞って書きます。

フィンランドの消費税は24%と高いが、パンやジャガイモ等一般食品は10%

それらの価格は日本とそれほど変わらないが、外食は高い。

会社帰りに軽くビールを一杯飲んでおつまみを食べれば、最低3,500円/人はかかる。

ただし、最高級の店に行っても1.5万円/人位。

ここまでが食の基本情報ですが、ではフィンランド料理とは何か?

講師の渥美氏によれば、美味しいフィンランド料理は無い。

美味しいレストランはほぼロシア料理。(日本食も多いが)

ここで考えさせられました。

言うまでもなく食とは体を維持するエネルギーを補給するための行動。

現代では美食を競ったりしていますが、長い人類の歴史的には

飢餓からの脱出が最優先でした。

特にフィンランドのように寒い地方では、何とか夏場にじゃがいもを確保するのが

最優先課題だったでしょう。

その様な状況で、食を「文化」と呼ぶようになるまで高めるのは考えつかないことだと思います。

この様に気候条件は食文化に大きな影響を与えますが、

もう一つ大切な視点は、王室があるかどうかだと思います。

王室がある=美味しい物を作って献上すると褒めてもらえる。

絶対王制であれば、そこで認めてもらう事は人生の安泰を意味しますから

技を競って磨くと思います。

そう考えると、先週書いたようにフィンランドには王室が無く、気候が寒いので

食文化が発達しなかった。独立してからまだ100年しかたっていないのもその理由でしょう。

他国に当てはめると、

建国約200年のアメリカ、独自の食文化はあまり聞きません。

逆に各地に強力な王族が居て気候も温暖なたイタリア、何を食べても美味しいです。

そして世界三大料理と言われる国々。

絶対王政のフランス、中国、トルコも気候は比較的温暖ですね。

ちょっと不思議なのは、広大な植民地を持ち、今でも英連邦を維持しているのに

イギリス料理はあまり文化としては発達していないことですが、

これ以上の考察をする知識が無いので止めます。

日本料理について考えると、そのシンプルさがすごいと思います。

代表的な鮨。一見ご飯を握って魚を乗せるだけ。でもそこに繊細な技術があり人を感動させる。

各国の高級料理は、味が濃厚でこってりしたものが多いような気がしますが、

日本料理はどこまで行っても素材の味ベースでシンプル。

そして各地に独特な文化が根付いています。

納豆やいぶりガッコ、からしレンコンや明太子…

個人的に大好きなくさや(GWに行った新島/式根島の名産品)。

臭いですが、サプリ並みに栄養満点です。

他にも各地独特発展をしている味噌汁。

丁寧にだしをとって、地方の究極の発酵食品である味噌で味をつけて身近なものを美味しくいただく。

究極の贅沢かもしれません。

日本料理が世界中で人気になるのも当然ですね。

先週は社員皆でそんな日本料理をおいしくいただく機会に恵まれました。

会食場所は上野韻松亭:

Photo_11

個室を借りられ、窓の外には不忍池。

まだ明るいうちから始まりましたが、夜になると炎が揺らめき雰囲気が変わります。

食事は和食で山海のごちそう、皆満足です。

珍しく集合写真が取れました:

2019_3

皆で良い時間を過ごすことが出来ました。

お客様のご支持があってこそです。

気持ちも新たに頑張ります。

今日も読んで下さりありがとうございました。

2019年6月 3日 (月)

フィンランドの話 異文化理解の続き

おはようございます。

先週は、定例の橋本先生勉強会でフィンランドの話を聞きました。

講師はフィンランド大使館の渥美様(所属部所はビジネスフィンランド:後述)

個人的にも、フィンランドの方と一緒に武道の稽古をした経験もあり、国に対する興味が湧いていました。

また、GW中に読んだ日露戦争関連の本の中に、

「日本がロシアに勝ったことで、フィンランドは大変な勇気をもらった」

と書かれており、自分が歴史を全く知らないことに気づかされました。

日露戦争の勝利によってアジア各国に独立機運が高まったことはしっていましたが、

日露戦争当時、フィンランドはロシアの一部だった事を知りませんでした。

地球儀や地図で確認すると分かりますが、フィンランドと日本はロシアを挟んで隣同士です。

温暖化が進んでいる現在、北極海航路ができると物流面でもとても近い存在になります。

この日の講義は、ビジネス面での話が主かと思っていましたが、歴史を含めた幅広い学びを得られました。

では始めます。

 

フィンランドの基礎的情報:

  • 人口550万人、首都ヘルシンキ
  • 国土面積は日本とほぼ一緒
  • 1917年独立(日露戦争は1904~1905)
  • 言語はフィンランド語、英語、スウェーデン語
  • 法人税率20%
  • 暮らしやすさランキング世界一位
  • 王室はない
  • 緯度が高く、夏はずっと昼間で冬はずっと夜。オーロラが有名
  • ムーミンの故郷

給料は日本とほぼ一緒(EU内では安い方)

国土が広いので家は安い。一般社員でも土地1エーカー(1200坪)の家を買うのは珍しくない。

講師の知人が「隣家の音が気になる」と言うので、どのくらい離れているか聞いたところ20km!

税率が大変高いので、大学含む教育は無料で老後の心配がない代わりに頑張ってもあまり給料が増えない。

租税の国民負担率約65%(日本は40%程度)

 

歴史:

先史時代を経て、12~19世紀までのスウェーデン時代(今でも金持ちには旧スウェーデン人が多い)、

19~20世紀のロシア時代を経て独立。

ロシアから独立後、多くの東欧諸国はソビエト連邦に組み込まれたにが、

フィンランドは独立国として良好な関係を維持。

オイルのパイプラインも止められなかった。

講師曰く、その理由はフィンランド人が「強かったから」ではないかと。

先史時代をひも解くと、大陸からのフン族(遊牧騎馬民)が作った国という俗説もあるそう。

日本にもフン族が来ており、それが両国のサウナ、風呂好きの遺伝子とも。

両国ともに裸でサウナ、風呂に入るが、世界的に見ると珍しい。

日本との外交史では、今年が外交樹立100年、記念式典には秋篠宮ご夫妻が出席される予定。

良好な関係を築いており、飛行機も週に40便飛んでいる。

 

ノキアの歴史から見るフィンランド経済:

1990年代から2011年まで、ノキアは携帯電話において世界トップ企業を維持し続けた。

当時約5万人の従業員の内、半分は外国人(トップマネジメントはフィンランド人の割合が高い)

その後スマホ台頭により携帯電話部門売却、現在はルーセントを傘下に。

その結果ルーセント参加だったベル研究所もノキア傘下になっている。

現在は5G通信システムで世界第二位。次次世代6Gの開発でも先行。

その他通信に限らず幅広い事業展開をしている。

携帯電話部門売却時でも、日本の製造業でいえば大変優秀な利益を出し続けていたが、

先行きを考えて売却。

退職者に退職金+2500万円を払って起業を勧める(起業1,000社計画)

この計画は成功し、色々な分野で優秀なベンチャー企業が育ちフィンランド経済を支えている。

ここで先述した「ビジネスフィンランド」の説明。

これは日本でいう経済産業省の様な組織ですが、企業に対して650億円の直接投資を行っている。

国として積極的にベンチャー投資をしている事もあり、

近年スタートアップ企業のイベント(起業家と投資家の出会いの場)「SLUSH」が大人気。

2018年は12/4、5の2日間に一般参加2万人、スタートアップ3,100社、投資家1,800人、

参加国籍130か国、実施ミーティング2万以上。

「SLUSH」=スタートアップ企業のワールドカップといった様相を呈している。

例えば自動運転に関するスタートアップ企業に対する支援では、資金面だけではなく

実地試験での場所提供も法解釈を柔軟に変えて対応している。

技術的には日本の方が高いかもしれないが、規制が多すぎてテストが進んでいないのと対照的。

また、かつては医療面での遅れが深刻であったが、今は大胆なIT化(電子カルテのビッグデータ処理)

により、医者の少なさを適切なデータ処理でカバーすることで改善している。

 

その他、まとめ:

フィンランドは教育が無料で、教育水準が高い。

社会人になっても、16:00には仕事が終わるので、終業後に大学院に行く人も多い。

ただし個性を重視した教育をするため、勉強嫌いはそのまま大人になり計算もできない人も多いという面もある。

個人で見ると優れた人が多いと思えなくても、組織となると大きな決断を大胆にし環境に適応していく。

また失敗を許せる文化でもある。

そんなところも小さい時からの教育環境によるものなのかもしれない。

ノキアの例でも書いたが、フィンランドの組織において成功したらボーナスが出るのは当然だが、

継続してる事業や研究が上手く行かないとトップが判断したら、

利益が出ていなくてもボーナスを払ってその事業をやめてしまう。

担当者は続けたければそのボーナスで独立すればよいので、好循環が生まれる。

日本の場合は事業が属人的になってしまい

「~君、~さんが頑張っているからもう少し様子を見よう」となってしまうところである。

事業に対する考えがドライで、日本人の様に仕事にしがみついて頑張らない。

実際仕事上の会話においては、ほとんど無駄話はせず、接待も行わない。

接待の代わりにサウナに一緒に入っておしゃべりをする。

大きな会社においては、会議室の横にサウナが併設されてている事も多く、

国全体では100万か所以上のサウナがある。

サウナほどではないが、多いのが巨大室内カート場。

冬の娯楽が少ない(できない)ので発達。実際F1レースにおいてはフィンランド人ドライバーは多い。

また、広大な土地と気候をいかしたラリードライバーも有名人が多い。

一見縁がない遠い国のように感じるフィンランドであるが、学んでみると似ているところも多く

親近感を持つ。

日本との比較では、人口が20倍以上違うので直接比較はできませんが参考にすべき点も多いと感じます。

異文化の理解のための学び、自分の考え方を広めるためにもとても大切だと再認識しました。

食についても考察したいのですが、長くなってしまいましたので来週書きます。

写真ですが、身近な自然に神秘性を感じると言う面もフィンランドに親近感を抱くかと思い、

通勤路のジュンサイ池で:

Photo_10

この一角では自然にジュンサイを再生しようとしています。本当にきれいな水です。

今日も読んで下さりありがとうございました。

 

2019年5月27日 (月)

異文化を理解できる度量

おはようございます。

気づけばスカイツリー開業7年でした、このブログも7年続いています。

読んで下さる方のお陰です、ありがとうございます。

先週は取引先(お客様)社長とホテルロビーで待ち合わせ:

Photo_9

立派なお花とピアノ演奏。

待っている間も読書をしながら豊かな時間を過ごせます。

社長は東北地方で立派な会社を経営されていますが、

今年アジアの新興国に工場を出すことになったそうです。

全く文化の違う国に、工場を独自に新設する。

今の日向には想像できない事なので、経緯等ご指導いただきました。

 

その内容をまとめ、考察すると:

異文化を理解しようとする前に、それぞれ各自の文化を理解することが大切。

それぞれの人間にとって、生まれ育った文化は尊く、大切なもので、それを誇りに思い

深い自信と安心を感じながら堂々と生きる。

そんな人は他者の(外国の)文化にも興味を持ち、それがどんなものであろうと尊重する度量を持っている。

本当に魅力ある人はそんな人である。

また、人を育てるとは知識を詰め込むことではなくそのような考えを持つように育てる事である。

海外に工場を新設するというのは大変な事であるが、現地の文化を尊重し、馴染むように努力する。

これこそ海外工場運営の秘訣である、と。

逆に経済的に優位な自分の国のルールを、現地の人に押し付けてしまえば…

もう最初から失敗は見えています。

本当に大切な話です。

 

これは、海外工場新設と言うような大きな話ではなく、日々接する身近な人々とのふれあいでも

全く同じことです。

どんな文化背景に育っても、自分の文化に誇りを持たず、

自分に自信を持てず、故にそのはけ口を求めるように他者批判ばかりし、怠惰な生き方をしている人は

皆同じような顔つきになってしまい、同じような愚痴を言い続けてしまいます。

そして他者を尊重しないのだから、当然自分も尊重されず

行き場をなくして苦しみながら生き続けることになります。

こうなってしまえば、どんな立派な知識も役に立たないばかりか、屁理屈の上塗りにしかなりません。

 

かつての日本は、それぞれの家や町、会社、そして国としても暗黙のルールがあったように感じます。

一見不合理に見えるルールであったとしても、長い間人の知恵が集まってその状態になったのです。

もし長い歴史の中で「日本」という組織が無くなっていれば、

その瞬間に私有していた財産は没収されてしまっていたでしょう。

財産が没収されるだけなら取り返すこともできますが、

文化が抹殺されることで本当に国は無くなってしまいます。

 

もちろん時代が変われば徐々にそのルールは変わって行くと思いますが、時には大きく変わる事もあります。

近世では明治維新であり、そして昭和20年の敗戦後。

本当に大切なこれらの出来事は、残念ながら戦後教育の中ではほとんど指導を受けません。

ただし学ぶ気があれば、現代日本では学ぶことが出来ます。

「学ぶことが出来る」

これは一見当たり前に感じますが、自由に学ぶことが出来るというのは魂の解放で、素晴らしいことです。

日本が今ある理由、先人の苦労を深く学び、一人一人が先の話の様な魅力ある人を目指せば

国はおのずと繁栄するはずです。

 

令和への年号変わり、国を挙げてお祝いする日本。

諸外国はうらやましい出来事だととらえているという報道に接しました。

守るべき文化をきっちり守っている、その大切さを実感しているのだと思います。

特に国内に紛争を抱えた国が多くなっており、尚更その思いに駆られるのかと。

国民がお祝い事で一体になる、現代社会ではなかなか難しいことになってしまいました。

年号代替わりは自分の場合47年生きてきて二回目。そう頻繁に起こる事ではありません。

家庭において親から家族の昔話を聞く、それを自分の子供や近い人に伝える。

その伝承こそが人に本当の落ち着きを与える、教育の柱です。

日々身近な事、そして国がある事に感謝し生きて、自分を高めていく。

そんな大切なことを深く学べた夜でした。

 

今日も読んで下さりありがとうございました。

2015年10月19日 (月)

カンボジアの事

おはようございます。

先週も多くの方と会いましたが、「ラグビーファン」が増えていてびっくりしました。

今までは、ラグビーの話を振っても野球かサッカーの話をしていたのに(笑)。

やはり五郎丸選手が人気ですね。

先週も書きましたが、彼はヤマハの一般社員です。

トップリーグでプレーしていても「アマチュア」。

個人的には、それが本来のスポーツの姿だと思います。

人気を集めるのも、その本質的な清々しさに

多くの人が気づいているからかもしれませんね。

さてノビノビになっていたカンボジアの事を書きます。

個人的に知らない事ばかりでびっくりしました。

講師(柿本様)はカンボジアで会計事務所を経営している方です。

カンボジアとは:

①概要

  • 面積は北海道+東北位。人口は1,500万人で平均年齢は23歳!
  • 台風、地震、津波は無い。この地域で問題になる野焼きもない。
  • 政情は安定している。
  • 面倒を特にに嫌がる国民性。壊れない日本車は人気がある(トヨタが一番)。
  • 人件費は安くない。日本語が話せる人を雇用するのに900USドル/月。その場合でも漢字は全くできないのがふつう。
  • 現地通貨=リエルは、公共料金の支払い位にしか使われていない。買い物はアメリカドル。
  • 金持ちは中国系が多い。あまりよく思われていないことが多い。
  • 外国企業は、日系450社、韓国系5,000社、中国系数万(商店含む)。

②人々の考え方

  • すべての物に対して「相場」がない。役所の発行する書類も、窓口担当者の気分しだい。当然領収書もない(役所で)。
  • 家賃も同じく。日系企業はこの調査をしておらず、多くが高掴みをさせられている。
  • 会社は簡単に設立できるし、銀行口座の開設も容易。送金規制もないが、土地の所有はできない。
  • 日本人は「カンボジア人は約束を守らない」と言うが、彼らにすれば約束はしたが「守る」とは言っていないと…基本的考え方が違う。
  • 相続税、贈与税は無い。国民に「納税」という概念がない。
  • 中国系は特に税金を払わない。
  • 雨が降ったら出勤しない、役所も臨時休業。
  • よって仕事の効率はベトナムの半分以下、日本の二割。
  • 言われたことはすぐ忘れる。

③医療事情

  • 医療事情が悪く、先進医療はとても高価。救急車は病院毎、お金がないと呼べない。
  • 2輪ドライバーの98%は無免許。平気で逆送する=悲惨な交通事故が多い。
  • 医療が高価な反面、命の補償が小さい。交通事故で相手を死なせてしまっても見舞金は4,000ドル位。死ななかった場合の治療費より安く、車の弁償金の方が高い。

④交通、インフラ等

  • 車両登録が未整備なので、車泥棒が多い。すぐに転売されてしまう。
  • バイクには三人用のカッパがある。
  • 流しのタクシーには乗ってはいけない、危ない。
  • 電気事情が悪い。細い線で配電しており、盗電も横行。日に4~5回停電することも。
  • ラオス、ベトナムからの輸入に頼っており、電気料金も高い。

⑤まとめ

  • 今、会計士として一番の仕事は「撤退」。多くの日本企業が夢見て進出したが、現実は甘くない。
  • ただし若い人が多く、温暖な気候は魅力:九州で焼酎の原料にするサツマイモは多くがカンボジア産。カボチャの語源=カンボジア。
  • カンボジアで仕事をするのに「会社」という組織が必要なのか、良く考える。

まとめてみました。

カンボジアと言う国に対する理解を、少しでも深めていただる事が出来たら幸いです。

写真ですが、今年は紅葉が早いようですね。

そして例年になく綺麗と言う話です。

庭ではさっそく「紫蘇の葉」が黄色くなりました。

Photo


せっせと採っていた「実」もまだたくさん付いていますが、今年はこれで終了にしました。

今週も読んでくださりありがとうございました。

フォト
無料ブログはココログ