組織における教育ついて
おはようございます。
先週は教育のすばらしさについて考えましたが、
企業という資本主義における組織活動体のなかで、
それをどうやって実現するかはとても難しい問題です。
例えば、高度成長しているときの日本を代表するような大企業…
よく昔のコントなどでも見られる様に、
「上司に絶対服従」
「三次会は上司の自宅で、奥様のお酌で一杯」
が、それほど異常とも思わない環境だったような気がします。
なぜそうなるか?
企業自体が成長している、ベビーブーマ世代が主力社員で人はたくさんいる。
鉄鋼をはじめとする日本の製品は、世界最高の品質と価格競争力を持っている。
その時に、最も重視されてしまったであろうことが
「好き嫌い」
特に言葉の上での齟齬。
命令違反や口答えがあれば、すぐに違う部所に飛ばされてしまったでしょう。
今も当時も、中小企業にはそんな人的な余裕はありませんし、
移動させるような部所はありませんが、
日本を代表するような大きな企業では、大体そんな雰囲気があった気がします。
高度成長という事態が、いかに特殊だったか考える必要があります。
翻って景気減速の今、
あるのは、部所ごと消えてしまう=リストラになってしまっています。
大きな会社でも、会社ごと無くなる事にも驚かない世相です。
そんな中で人の教育をどうやって行っていくのか?
これは本当に難しい問題です。
指導される側というより、まず指導する側の心構えが出来ないといけません。
主任を指導する課長、
課長を指導する部長、
部長を指導する役員…
役員を指導する社長!
結局社長の考えが、その企業のすべてを決めてしまうと言っても過言ではないです。
経済的成長が難しくなり、大手と言えども安泰などない社会。
任期が区切られているとすれば、
社長と言えどもすべての事に全身全霊を傾ける事は現実的にできないでしょう。
では何を重視すればよいのか?
それは何処まで行っても
「現場」
だと思います。
製造であれば工場。
販売であれば店舗。
商社であればお客様に関するすべて。
現場や物の価値があってこその金融(ファイナンス)です。
現場を忘れ、好き嫌いで人事をすれば人はすぐにいなくなってしまいます。
忍耐です。
人の力が弱くなっているのを感じます。
教育する方、される方、両方が考えながら取り組まない課題です。
写真は、そんな課題にヒントをもらったある日の午後:
メインバンク様主催の学校見学(産学連携交流会)
日大理工学部、船橋キャンパスでの一コマです。
学生の中に、スーツを着た軍団。
異様ですよね(自分も含め)。
施設見学をしたのですが、素晴らしかったです。
前職で、関東の新品の設備を買える理工学部にはほとんど行きましたが、
東大/東工大レベルの設備と感じました。
シリコンウエハーに回路を形成でき、それに対応した各種検査機器。
風洞実験では車メーカーにしかないような大型のものがあり、
土木工学面では数十メートルある構造物を検査できるような設備と建屋!
機械工学では各種汎用機器、NC機器、そして鋳造、溶接。
丁度学生が実習をしていましたが、まさに町工場の雰囲気。
それを学術的に、理論の裏付けとともに学習していました。
大切な学びの場です。
今日も読んでくださりありがとうございました。